裁判の場においてはその模様を写真や映像で撮影しようとする場合、各裁判における裁判長の許可が必要となる事が法に定められています。つまり撮影は可能な訳ですが、実際には裁判の進行や被告・原告等の心情に鑑み、進行中の模様を撮影する許可は与えられないのが実情です。
故に実際の法廷の模様、特に被告人の様子や法廷全体の雰囲気をメディア等が伝える方法としては、別の手法が使われています。視覚的な手法として主に採用されているのが、法定画と呼ばれるものです。
法定画は実際にイラストレーター等の絵に対する技量・知識のある者が依頼を受け、実際に傍聴者として法廷内に入った上で絵画としてその様子を記載し、事後にそれを仕上げた上で公開する目的で作成されるものです。法廷画の書き手を法廷画家と呼ぶ事も一般的となっており、法定を知る上では馴染み深いものです。
法廷画は特に被告人の様子を知る上では重要なものとなっています。拘留に伴う環境の変化を経て心境・体型・表情の変化を見せる被告は多く、変化が見られないケースも含めて書き手の先入観を排した制作によってこれを伝える手段となっています。またその信憑性を担保する意味から裁判の進行中に構図の完成が求められる為、スピードが要求される為に鉛筆等で描いたラフな絵柄から仕上げたものが多く、その独特の風合いと相まって法廷画である事が非常に解かり易いものとなっています。

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